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クリオネについてのQ&A ―――――


      

Q: クリオネはどこに住んでいるの?


A: クリオネは北極と南極のまわりの冷たい海の表層(200m以浅)にすんでいます。
岸よりではなく、沖合の外洋域に分布しています。オホーツク海は冬に流氷がやってきます。
そのときに沖の流氷下の海水を岸まで引っぱりこむことで波打ち際でもクリオネを見ることができるようになります。

Q: クリオネの名前はどういう意味?


A: クリオネの正式の名前はクリオネ・リマキナといって、属名クリオネは海の女神、種名のリマキナはナメクジとかナメクジの形という意味で、ナメクジのような海の女神という意味です。

Q: クリオネの大きさはどれくらい?


A: クリオネ成体の体長は0.3〜8.0cmの範囲にあり、小型群は英国海峡に分布する0.3〜1.0cmの群、大型群は北極海で見られる3.5〜8.0cmの群です。
オホーツク海岸岸城で見られる群は0.5〜3.0cmでちょうど中間のサイズです。

Q: クリオネはどうして流氷の天使とか妖精といわれるの?


A: クリオネの泳ぎ方はゆったりとして、翼足の動きが丁度天使の羽のように見えるので、また流氷の時期に氷の下で見えることから流氷の天使または妖精と呼ばれています。
日本語ではハダカカメガイ、英語で海の蝶々といわれています。

Q: クリオネは何を食べているの?


A: クリオネのこどもは植物プランクトンを濾過補食し、少し大きくなると肉食性に変わります。
食べる餌は限られており、同じ仲間で殻を持つリマキナ(ミジンウキマイマイ)しか食べません。

Q: クリオネはどのようにして餌を食べるの?


A: クリオネは肉食性で、頭部にある一対のアンテナの間が開き、ふだんは体内に納まっている口円錐(触手のようなもの)を6本だして、餌のリマキナを捕足し、一対のフック(歯)でリマキナの軟体部を食べてしまい最後に殻を捨てます。

Q: クリオネはどんな生き物なの?


A: クリオネは軟体動物の巻貝の仲間です。
成体(親)は殻を持ちませんが、卵から孵化した幼生は壼状の殻を持っており、巻貝の幼生と同じ形態なので巻貝の仲間となります。

Q: クリオネはどのようにして呼吸しているの?


A: クリオネは鰓(えら)呼吸ができません。体の表面で水中の酸素を取り込んでいます。

Q: クリオネはどのくらい生きることができるの?


A: クリオネの親(成体)は1年以上餌なしで存在した記録があります。
自然の海ではクリオネの一生がどのくらいの期間であるかは未解決のままです。

Q: クリオネはだれがいつ、どこで見つけたの?


A: 1773年にイギリスのフィップ船長が、英国王を乗せたグリーンランド沖へのホエールウォッチングを目的とした航海中にクリオネを発見し、翌年発刊された報告書に記載されました。

Q: クリオネを食べるのはどんな動物?


A: クリオネを食べる魚はサケ・マス類、ニシンなどで、私達の大好きなサケの重要な餌の一種ともなっています。
また、ヒゲクジラ類もクリオネを食べており、その他アザラシや海鳥も補食する魚を通じてクリオネを食べています。

Q: クリオネはどのようにしてふえるの?


A: クリオネは雌と雄の両方の器官を持っています。
成熟すると頭を上にして雌と雄がおなかをくっつけて交接し、雄が雌の生殖孔に精子の入ったカプセルを取り付けます。
その後、雌は全体がゼラチン質で覆われた卵の塊を海水中に産卵します。

Q: クリオネのこどもはどんなかたち?


A: 卵から孵化した幼生はヴェリジャー期幼生で壼のような形を持っています。
その後殻を捨て、からだの周りに繊毛を持った多輪形幼生になります。
多輪形幼生は翼足がまだ発達していないので繊毛運動によって移動しています。

Q: クリオネが死んだ時、どういう状態になるの?


A: 以下のような状態になった場合、死んだと考えられます。
 ・羽の部分が白く変色したり、取れて無くなったりした状態
 ・腹部の赤い箇所が体から飛び出した状態
 ・尾に近い白い部分が極めて小さく固まった状態
 ・全体的に小さく固まって長時間そのままの状態
 ※上記の場合以外は基本的に生態は死亡していない状態です。
 ※羽を休めて動かないのは、クリオネが休んでいると思ってください。
  時間が経てば再び動きだします。